3DCADと相性が良いノートパソコンだけをずらっと並べました。3DCADと相性抜群のグラボ(Quadro)を搭載しているので、Autocad・Inventor・VectorWorks、ソリッドワークスなどに向いています。
【14~15インチ】3DCADに適したノートPC
3DCADと相性のいいQuadro搭載ノートパソコンで、14インチ~15インチサイズの機種をリストアップしました。
最低環境はクリアできても推奨環境には届かないかも要求スペックの高い3DCADの推奨環境にはギリギリ届かない・・・という微妙なスペックです。この機種が搭載しているNVIDIA T500というグラボは一度に転送できるデータ量が少ないので、AutoCADのような要求スペックが高い3DCADソフトだと推奨環境に届かないのです。
値段は安いですけど、性能にはあまり期待しないでください。CPU:Core i7-1165G7/ メモリ:16GB/ グラボ:NVIDIA T500(Quadro)税込 ¥193.600円~
ミドルレンジ性能の3DCAD向けノートグラボがNVIDIA RTX A1000(Quadro)なのでそれなりにハイスペックですが、大規模3Dモデルの編集にはスペック不足になる可能性あり。メモリが16GBで固定されているので、性能を上げることが難しくなっています。CPU:Core i7-12700H/ メモリ:16GB/ グラボ:NVIDIA RTX A1000(Quadro)税込 ¥492.800円~
ポイント:Quadro搭載のモバイルワークステーションは、15.6インチサイズが一番品揃えが多い。
【16~17インチ大画面】3DCAD向けノートパソコン
16~17インチの大画面ノートなのでサイズが大きくて重量もあります。普段はデスクトップのように事務所で使って、必要な時だけ外に持っていくスタイルになります。
推奨環境には届かず/最低動作環境はクリア可例えばAutoCADだと推奨スペックに届きません。CPUはともかく、メモリとグラボの性能が足りないのです。
小規模な3Dモデルだけを扱う人向け。CPU:Core i5-1240P/ メモリ:8GB/ グラボ:NVIDIA T550(Quadro)税込 ¥185.636円~
主要な3DCADの推奨環境をクリアできるThinkPadミドルクラス性能より少しだけ上のスペックを持っているので、主要な3DCADソフトの推奨環境を余裕でクリアできます。ハイスペックは必要ないけどミドルクラスより少し上の性能が必要という人に向いています。
値段についてはかなりお得です。抜群のコスパを誇るセール品のThinkPadです。CPU:Core i7-11800H/ メモリ:16GB/ グラボ:NVIDIA T1200(Quadro)税込 ¥217.800円~
RTX A2000搭載ThinkPad/本格的な作業向けNVIDIA RTX A2000 (Quadro)を搭載した高性能なThinkPadです。ノート型ですが、テンキーと有線LAN端子があるので長時間の作業も大丈夫です。3DCADソフトを事務所で長時間使う人に向いています。CPU:Core i7-11800H/ メモリ:16GB/ グラボ:NVIDIA RTX A2000 (Quadro)税込 ¥266.981円~
画面サイズは大きいがグラボ性能控えめ大型ノートパソコンですが、グラボの性能は控えめなので大規模な3DCADモデルは厳しいです。CPU:Core i7-1255U/ メモリ:16GB/ グラボ:NVIDIA T550税込 ¥407.000円~
ミドルクラス以上ハイエンド未満のThinkPad/RTX A2000搭載ミドルクラスじゃ足りないけどハイエンド性能は必要ないという人に向いています。高性能なグラボ(Quadro RTX A2000)を搭載したThinkPadです。
一応言っておきますがテンキーは付いてません。数字を打ち込むときは上段の数字キーもしくは外付けキーボードを使うことになります。CPU:Core i7-12700H/ メモリ:16GB/ グラボ:NVIDIA RTX A2000(Quadro)税込 ¥441.375円~
大規模3Dモデル向け大規模な3Dモデル編集とか、完成した3DモデルをVRで散策するとか、強い負荷のかかる作業をする人向けCPU:Core i7-12800H/ メモリ:64GB/ グラボ:NVIDIA RTX A4500(Quadro)税込 ¥1.029.600円~
個人で買えるQuadro搭載ノートパソコンは以上です。
ここから下は法人 or 個人事業主のみ購入可能なパソコンになります
14型の【Dell】New Precision 3480 ワークステーション
法人or個人事業主向けPC/小規模な3Dデータ編集用CPUがCore i5で固定されているので、要求スペックの高い3DCADソフトだと推奨スペックに届かない可能性が高いです。最低動作スペックはクリアできると思いますけど、推奨スペックには届かないというイメージです。
小規模な3DCADデータ編集向け。CPU:Core i5-1340P vPro/ メモリ:16GB/ グラボ:NVIDIA RTX A500(Quadro)税込 ¥201.681円~
15.6型の【Dell】New Precision 3581 ワークステーション
法人or個人事業主向けPC/中規模な3Dデータ編集向けミドルクラス性能を持ったコスパ良好なDELLモバイルです。主要な3DCADソフトの推奨スペックをクリアできる性能があるので、中規模程度の3DCADデータを編集する人に向いています。
Quadro搭載の法人向けノートにしてはコスパ良好。ミドルクラスちょっと上くらいの性能のマシンが安く買えます。CPU:Core i7-13800H/ メモリ:16GB/ グラボ:NVIDIA RTX A1000(Quadro)税込 ¥263.079円~
16型の【Dell】New Precision 7680 ワークステーション
法人or個人事業主向けPC/大規模な3DCADデータも編集できる値段は高いですけどすべてのパーツが高性能です。メモリは初期構成だと32GBですが追加料金を払うと最大で128GBまでアップグレードできるので、頂点数が多いデータを編集するつもりならアップグレードしておいたほうがよいでしょう。CPU:Core i7-13850HX/ メモリ:32GB/ グラボ:NVIDIA RTX 4000(Quadro)税込 ¥542.880円~
ポイント:17インチワークステーションは種類が少ないですが、画面が大きくて使いやすいサイズです。有線LAN接続できるのは普通、HDMI端子も高確率で付いてるので据え置き機のような使い方ができます。
※3DCADに適したノートパソコンは以上です。
推奨パソコンを自分で確かめたい人はこちらを見てください。
Autodesk社のソフト AutocadREVITInventorAlias | 動作環境を調べるページはソフトごとに違います。Autodesk社のホームページで調べられます。Autocadの動作環境REVITの動作環境Inventorの動作環境Aliasの動作環境
推奨グラボを調べるページは共通です。調べるときはソフト名だけ指定すれば推奨グラボが表示されます。認定グラフィックスハードウェア検索(Autodesk社) 推奨パソコン(ISV認証済みPC)はパソコン販売メーカー側で調べます。Autodesk社のサイトでは推奨パソコンを調べられないので、各販売メーカーのサイトで調べます。HPでISV認証済みパソコンを検索LenovoでISV認証済みパソコンを検索DELLでISV認証済みパソコンを検索会社名の選択欄は「Autodesk」ソフト名選択欄はそれぞれのソフト名を選択 |
Solid Edgeソリッドエッジ | ソリッドエッジの動作環境ソフト販売元であるSiemens公式サイトで調べます。
推奨パソコン(ISV認証済みPC)はパソコン販売メーカー側で調べます。HPでISV認証済みパソコンを検索LenovoでISV認証済みパソコンを検索DELLでISV認証済みパソコンを検索会社名の選択欄に「Siemens」ソフト名の選択欄は「Solid Edge」を選択 |
VectorWorks | ベクターワークスの場合は推奨環境も推奨パソコンも公式サイトで調べることができます。VectorWorksの推奨環境VectorWorksの推奨パソコン |
SOLIDWORKSソリッドワークス | 公式サイトで両方調べることができます。ソリッドワークスの動作環境はここ認定済みの推奨パソコンも公式サイトで調べられます |
2DCADだけなら購入はちょっとストップ!今あるパソコンを試してからJW-CADやAutoCAD LT(2次元のみ)で平面の図面を書くだけなら、今手元にあるパソコンで色々工夫してみたほうがいいかもしれません。3DCADほど要求スペックが高くないので設定を変えたりして、高速化すれば普通に動く可能性があります。高性能なパソコンが必要なのは2DCADではなく3DCADです。3Dモデリングデータを扱うときは高性能なグラボが必要になりますけど、2次元の平面図なら低スペックでもなんとかなる場合があります。Quadroを積んだワークステーションは高額なので、手持ちのパソコンで乗り切ることも考えましょう。
3DCADを動かせるノートパソコンは専門店にしか売っていませんノートPCで3DCADを動かせるマシンは専門店にしか売っていません。3DCADは要求スペックが高いので普通はデスクトップで使いますから。3Dモデリングデータをノートパソコンで扱うつもりならグラボがQuadroで、CPUとメモリが高性能というマシンが推奨されています。こういうノートパソコンは業務用のパソコンを扱う専門店にしか売っていません。
3DCADをノートPCで使うならQuadroのほうがいいQuadoroが良い理由:3DCADソフトのサポート対象になるから。ソフトにもよりますがゲーム向けグラボを使っているとサポート対象外になることがあります。ついでに言うと予想しなかった不具合が起きる可能性もあります。仕事で使うならケチらずにQuadro搭載パソコンを買いましょう。動作がカクカクしていると作業中にずっとイライラすることになりますから。設計・建築・デザインなどで3Dデータを扱うときはグラボが重要になります。CADは特殊なソフトなので普通のノートパソコンでは動きが悪くなります。快適に作業したいならCADと相性のいいグラフィックボードを搭載したパソコンを選びましょう。
デスクトップのような高性能モデルもありますけど、HP、DELL、LenovoのようなBTOパソコンメーカーだと、「なんでこれほどの性能でノートなのか?」と疑問に思うような高性能な構成にすることもできます。上位モデルのパーツだけで構成すると70万円くらいはすぐに超えてしまいます。「本当にこんなすごい性能が必要なのか?」と落ち着いて考えて慎重に決めてください。ロマンで買うならいいですけど、必要だから買うつもりの人は、落ち着いて考えてみてください。